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提供:いらすとや |
個人的には「何かをするために」は、それより前に準備が必要であろうと思っています。この事例のオンライン授業を開始するにあたっては、「オンライン授業」のための端末・ネットワークインフラの整備は必須です。大学のオンライン授業でも、wifi ルーターの貸し出しを行ったりするなどして対応に追われている部分もありますが、事前に準備をしていた方が圧倒的に有利だと思います。現在、使われているオンラインプラットフォームの多くも、この自粛期間に入る前に既にあったものを改良しながら使っているのが現状だと思います。 Google Classroom や Zoom などのウェブツールは今では必要不可欠になっているのだなと実感しました。同時に、ネットワークインフラを支えている方々の努力で、現在の状況が実現出来ているのだと思います。普段、直接的には「目に見えない仕事」ではありますが、素晴らしい準備をしてきたのだなと思っています。「ローマは一日にしてならず」という諺があると思います。今、それなりにオンライン化が進められているところは有形無形のもの問わず、「準備」がしっかりしていたのだろうと思います。その準備の上で、スタートダッシュが切れたのではないか?と思いました。
では、「準備不足」の状況であった場合には何をすべきなのか?という疑問が沸いてくるのは当然だと思います。目の前で出来る限りの手を尽くして、ダメだったという事例も小学校の先生方には沢山経験されているそうです。今、この自粛期間にすべきことは
「次への準備」
ではないのだろうか?と思います。今から準備しても遅くはないはずです。自粛期間があけた後の「これから」について考える時間であって欲しいなと思っています。「何も出来ない」から「(少し時間はかかってしまうかもしれないけど)何か出来るかもしれない」になると思います。また、「何かしたいのだけど、何もしていない(または、出来ない)」と落ち込んでしまうのは、それまでの準備が足りなかったからだと反省し、今からとりかかれる準備をしっかりすれば良いのだと思っています。個人的には、東日本大震災の時、原発事故が起きて何も出来ませんでした。「大丈夫だと思う?」と聞かれても、自分自身の専門分野ではないので、ハッキリとは答えられませんでした。今回もそうです。私自身は物理学のトレーニングを受けてきましたが、今、現場で起きている感染症のことなどは分かりませんし、他の人たちよりは「論文」を読み解くことが出来るようにトレーニングしてきましたが、それでも今回の「感染症」に対して専門的な意見が言えるほど熟知していません。「直接的にせよ、間接的にせよ、準備をしていればチャンスが回ってくるはず」だと信じることが出来ることこそが、学校で本来学ぶことなのではないか?と思うようになりました。
いずれ皆さんの番は回ってくるはずです。
それに備えて準備しよう。
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